カテキンとEGC
カテキンとEGCの関係
カテキンの中でも、EGC(エピガロカテキン)という成分が注目を浴びています。
カテキンは主に、以下の4種類が基本となっています。
@エピカテキン (EC)
Aエピガロカテキン(EGC)
Bエピカテキンガレート(ECG)
Cエピガロカテキンガレート(EGCG)
上記のカテキンに熱を加えると、一部が下記の4種類に変化します。
@エピカテキン⇒カテキン(C)
Aエピガロカテキン⇒ガロカテキン(GC)
Bエピカテキンガレート⇒カテキンガレート(CG)
Cエピガロカテキンガレート⇒ガロカテキンガレート(GCG)
茶葉には約10%〜20%のカテキンが含まれており、
このカテキンの約50%はEGCG(エピガロカテキンガレート)で、
約11%は、EGC(エピガロカテキン)が含まれています。
EGC(エピガロカテキン)は、特に免疫系を強化する働きがあります。
EGC(エピガロカテキン)は、EGCG(エピガロカテキンガレート)に比べて、
時間はかかりますが、低い温度で抽出したほうが、より多く含まれます。
約80℃のお湯で抽出する場合は、EGC(エピガロカテキン)と
EGCG(エピガロカテキンガレート)の含有量の割合は1:1ですが、
約20℃の水で抽出する場合では、EGC(エピガロカテキン)の含有量は
EGCG(エピガロカテキンガレート)の約2倍になります。
免疫とEGC
EGC(エピガロカテキン)は免疫力の強化に効果があるとして注目を浴びています。
どのようにしてEGC(エピガロカテキン)が免疫の強化に関わっているかというと、
最近の研究で、EGC(エピガロカテキン)が免疫細胞のひとつである、
マクロファージの働きを活性化することがわかってきました。
マクロファージとは、体内に侵入してきた
細菌やウイルスなどの異物を食べて除去するだけでなく、
食べた異物の情報を、以後の異物侵入の対応を強化します。
つまりEGC(エピガロカテキン)は、免疫の働きを今以上に活発にしてくれるのです。
EGCの摂取方法
EGCG(エピガロカテキンガレート)は、EGC(エピガロカテキン)の働きを弱めますので、
免疫力を重視する場合はEGCG(エピガロカテキンガレート)の摂取を抑えましょう。
お茶でEGC(エピガロカテキン)を抽出する場合、
低い温度である約20℃以下が良いとされていますが、
できるのであれば、4℃以下の氷水での抽出が推奨されます。
低い温度でお茶を抽出する場合、カフェインがほとんど出ないので、
寝る前にお茶を飲む場合や子供、妊婦さんでも安心です。
この場合、旨味成分であるテアニンは出ますが、
苦味が出にくいため、お茶の本来の甘みを感じやすい摂取方法といえます。
そのほかのEGCの効果・効能
・抗酸化作用
・抗がん作用
・抗菌作用
・抗動脈硬化作用
・腸内環境を整える