カテキンとは
カテキンとは
カテキンとは、緑茶に多く含まれているポリフェノールの一種で、
ポリフェノールの中のフラボノイド、その中でもフラバノールという種類に入ります。
一般的に、ポリフェノールには強力な抗酸化作用があり、
過剰に増加した活性酸素を除去する働きがあります。
ポリフェノールの種類には、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニンや、
ゴマのセサミン、タマネギのケルセチン、ウコンのクルクミン、
大豆に含まれるイソフラボン、イチョウ葉に含まれるフラボノイド、
ウイスキーに含まれる樽ポリフェノール(エラグ酸、リオニレシノール、
リグニン、バニリン、タンニン)などもあります。
カテキンは、主に植物に含まれる苦み成分で、
緑茶以外にもや紅茶、ウーロン茶などに多く含まれていますが、
その中でも最もカテキンを多く含むのは緑茶だとされています。
カテキンは、抗酸化作用、殺菌・抗菌作用や、
体脂肪を減少させる働きを持つ健康成分として人気があります。
また、緑茶に含まれるカテキンには、エピカテキン、エピガロカテキン、
エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートの4種類があります。
加熱処理を行うと、4種類のカテキンが変化し、エピカテキンはカテキン、
エピガロカテキンはガロカテキン、エピカテキンガレートはカテキンガレート、
エピガロカテキンガレートはガロカテキンガレートになります。
この中で、最も強力な健康効果が期待されているのがエピガロカテキンガレートです。
カテキンの取り入れ方
では、カテキンはどのように摂取すればいいのでしょう。
カテキンは緑茶に多く含まれている成分であるため、
一般的には、お茶から摂取することが最も効率的ですが、どんなお茶でもいいのでしょうか?
◆緑茶
緑茶の場合、茶葉に熱を加えて酵素の働きを抑えて、発酵させないようにします。
これを不発酵茶といい、カテキンの減少が非常に少ない製法で作られています。
◆ウーロン茶
ウーロン茶は緑茶と違い、成分の一部だけを発酵させます。
これを半発酵茶といい、独特の香りや風味を出します。
カテキン量は発酵する過程で徐々に減少してしまいます。
◆紅茶
紅茶は茶葉を完全に発酵をさせる発酵茶です。
カテキン類は極端に減少しますが、テアフラビン類・テアルビジン類の成分が発生します。
テアフラビン類とは、ポリフェノールの一種でカテキンが発酵してできる赤い色素で、
強い抗酸化力を持ち、殺菌効果や風邪予防の効果があります。
テアルビジン類とは、ポリフェノールの重合体です。
以上のことから、カテキンを効率的に摂取するためには、
ウーロン茶や紅茶ではなく、緑茶が良いという事がわかります。
また、玉露のように光が当たらないように栽培されるものは、
煎茶よりもカテキンの生成が抑えられてしまいます。
また、抽出したお茶だけでなく、茶葉にもカテキンが残っているため、
茶葉も摂取するようにすれば、さらに効率的にカテキンを摂取することができます。
ちなみに、カテキンの摂取を特に意識して欲しい方は以下のとおりです。
・メタボリックシンドロームの方
・生活習慣病の方
・血圧や血糖値が高い方
・ストレスを感じている方
・喫煙されている方
・カフェインの摂取量が多い方